2009年12月22日火曜日

反響があるんだかないんだか。





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●前回までのあらすじ。

ひょんなことからヒーローとして日々発生する事件を解決してきたミツオくん。
活動する上で重要な制約の一つは、正体がばれると犬にされてしまう事だ。
そして、一号ことミツオくんと二号ことブービーがバードマンに呼び出された夜。
別の世界では、13の命と引き換えにじゃがポックルを倒したプリム族三人が衝撃を受けていた。
なんとじゃがポックルは三人いたのだ。
一人目より強いという残りのじゃがポックルと退治する戦士たちの運命は如何に!
明日に向かって、パータッチ!
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第九話「急げ13!世界の危機!」



サクサクの予告通り姿を現した二人のじゃがポックル。
迎え撃つのはボックスを初めとする五人のプリム戦士。

2対5にも関わらずじゃがポックルは余裕を見せつけ、卑劣な戦闘ゲームを始める。
『じゃがポックル』と『じゃがピリカ』、そしてプリム。
世界の行方を賭けた、負荷の少ないSIMに優しい戦いが今始まろうとしていた・・・!





カリット「さて。誰から始める?」

ボックス”待ってくれ。”




会話を止めたのはプリム戦士のリーダー、ボックスだった。

ボックス”君たちはの目的は、「復讐」だと聞いた。鬱積したその思いを僕らが理解できるとは思っていない。
でも争うことは良い事ではない。和解の道はないだろうか?”


突然のボックスの提案に、じゃがポックルの間に少しの沈黙が訪れた。
種族が違っても気持ちは伝わる。
ボックスはそう信じていた。

しかし。




シオアジー「はーっはっは!!!何を言うかと思えば!!」

カリット「ふん。」


シオアジー「俺たちは生まれたときから、人間の一瞬の味覚を満たす為だけの存在!
人間のさじ加減で、造られ、加工され、出荷される。ブームが過ぎればお払い箱よ。」

スフィア”私たちだって不要になったら即削除、新たに作成されたりするわ。”

シオアジー「再利用されることがあるだけまだましさ。いいかよく聞け。
俺たちじゃがポックルの元々の姿”じゃがいも”は、あらゆる世界の重要な食物として存在している。
その”じゃがいも”に呼びかけて歪(いびつ)な形で成長させたらどうなる?」






シオアジー「食料も何もかも見た目で判断人間どもは手をつけず、形の優れた”いも”は高値で取引、高騰。
憎しみで育った俺たちの味は『復讐の味』そのもの。
味覚、家計、そして食文化を破壊し、あらゆる価値観を根底から破壊しつくしてやるのだ!」


!!!!!





ボックス”恐ろしい・・・恐ろしすぎる・・・!!!”

カリット「そしてじゃがいも加工品のエリート、我ら『じゃがポックル』は全世界の頂点に立つ。
プリム族の戦士よ。お前たちが最初の目撃者だ。」


何という計算されつくした恐怖の計画!!
プリムの世界のみならず、生ける者が住む全ての世界を支配しようと企んでいたのだ。
その計画を聞いた以上、もはや話し合いの通じる相手ではない。
彼らの闇は深く、厳しいものなのだ。

彼らの叫びを聞いて戦意が喪失しかけたプリム族。
その空気を変えようとプリム戦士の一人が口を開いた。


プリズム”おいおい、長ったらしい講釈はあの世でしてくれよな。要はこのゲームに勝てばいいんだろ?
乗っかってやろうじゃないの。”


その一言を発したのは、初期の冒険パーティーから外れ、今回から仲間に加わったプリズムだった。


プリズム”こっちは体がなまっている。正直、試したい技もある。”

シリンダー”さすがプリズム。心強いぜ。”

シオアジー「ふふふ。誰が最初でも同じことだ。」



ズン。・・・ズン。





プリズムがリンクを外す。
外されたプリムの重圧で地面から砂埃が舞い上がる。


プリズム”これで軽くなった。”

スフィア”あなたも重り(ウェイト)を装着して修行していたのね。”

ボックス”今回ばかりは全員重りを外さないとダメなようだな。”


ズン。・・・ズン、ズン。


そういうとプリム戦士たちは「重り」という「リンクプリム」を次々と外し始めた。
カリットはすかさず、戦闘力を計測する。



PiPiPiPiPi.........



カリット「ん?こいつらの戦闘力が上がったぞ。」

シオアジー「リンクしてやがったのか・・・。リンクを外す、つまりプリム数が減って戦闘力が上がる。
だが!」

カリット「ゴミにも等しい。」

プリズム”言ってろ・・・!!!!”


身軽になったプリズムの猛攻!
それを紙一重で交わすじゃがピリカ!





その頃、創造主”ナカミノヒト”は車内の中で呟いていた。






ナカミノヒト「あーあ、何だか疲れたなぁ。そもそもじゃがポックルになんて興味ないし。。
こうやって出かけてるものだからシナリオも大幅に遅れてるしさー。
ほら、人間だからテンション下がることもあるよね。マイペースが一番さー。
・・・・・そろそろ潮時かな。」















ナカミノヒト「塩(潮)味だけに。プププ。」


何というギャグ!

お前がいないとナカミノヒトも冴えないぞ!
早く戻ってきてくれ13!!

そしてプリムの世界の戦場でも悲惨な事態が起きていた!






プリズム ○-× じゃがピリカ(赤) ・・・修行の成果を発揮したプリズムの勝利




プリズム ×-× じゃがピリカ(紫) ・・・じゃがピリカ(紫)の自爆で相打ち





トーラス ×-○ じゃがピリカ(黄) ・・・2分15秒(脇固め)





シリンダー○-× じゃがピリカ(黄) ・・・波動拳でガードをじわじわ削って時間切れ、シリンダーの判定勝利





シリンダー× ・・・前回の戦闘で精根尽き果て再起不能(リタイヤ)


まさに地獄絵図・・・いやサンドボックス!


シリンダー”すまん・・・これが最後の気功砲だ・・・ガクッ”

ボックス”シリンダーまで・・・。くそぉ、せめて13がいれば盾くらいにはなったのに!”

カリット「13?」

シオアジー「残ったのはたった二人か。なぁカリット、こいつらは俺にやらせてくれないか?」

カリット「好きにしろ。」

シオアジー「ありがてぇ!」

ボックス”くるぞ!”



!!!




スフィア”キャアッッ!!!?”

ボックス”動きが見えなか・・・った・・・グハッ!!


シオアジーの強烈な拳がボックスとスフィアの体を捉える!!

シオアジー「はーっはっは!もう終わりかーっ!」

カリット「東と西、そして北の民もこれで終わりだな。」


ボックス”万事休す・・・!!!!”









ザッ・・・

この後ろ姿は一体・・・!?





To be continued.....


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次回予告: 第十話「激突!荒野の大決戦!」
今日の13的Xmasの愛言葉は!

『一万年と三千年前から愛してる。十三年過ぎた頃からスキン変えようと思った。』

次回もお楽しみに!
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