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●前回までのあらすじ。
鳳仙との休戦協定が破られ、両校の抗争は再び激化する。
しかし火種の発端となった源治は鈴蘭制覇にしか興味が無く、打倒リンダマンに執着する日々。
そんな中、髪型だけ鳳仙に近い13は幻想の世界で仲間と旅に出ていた。
理解不能なその世界で、ついには創造主”ナカミノヒト”まで召還することに。
啼けど喚けど鴉の学校。
今日も男は拳で語る。
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第五話「強襲!じゃがポックル!」
冒険中の激しい戦闘で仲間を失った13とボックス。
だが直ぐに新メンバー、シリンダーとスフィアを加え、また強力なパーティーが結成された。
そして13自身にも変化が起こっていた。
長い冒険で13はいつしかプリムの心がわかるようにまで成長していたのだ。
13「どうした、ボックス?・・・『何か来る』だって?」
緊張するボックスの示す方角に目をやると、何かが高速で近づいてくるのがわかった。
それが間近に迫るまでにはそう時間はかからなかった。
*「ん?プリム、それと人間か。」
その者は呟くと、13パーティーの前に降り立った。
*「機械の故障か?ここらで高い戦闘力を見つけて来てみたが当てが外れたようだな。」
13「ポテトのようなその顔色、見た目で伝わるサクサク感。もしかして・・・!」
13がサングラスの奥から相手を睨みつける。
13「お前がそうなのか・・・!」
伝説のお菓子。
ついに対面したのだ。
サクサク「そうだ。俺は誇り高きじゃがポックル族の戦士、サクサク様だ。」
食欲をそそる香ばしい香り。天然の塩を使った強靭な肉体。
屈託のない笑顔の裏には、北の土地限定販売品薄商品の断固たるプライドが見え隠れしている。
プリムの世界を脅かし、13を巻き込んだ元凶『じゃがポックル』が今まさに目の間にいるのだ!
彼を連れ帰れば、このくだらない冒険が終わる。
元のセカンドライフの世界に戻ることが出来る。
創造主”ナカミノヒト”もプライベートな時間を満喫できる・・・!
だがそう簡単ではない。
現実はいつだって面倒なことばかりで、避けて通れないものだ。
サクサク「北の民が今年選んだ冒険者はお前たちのことか。どれどれ。」
そう言ってじゃがポックルは耳につけた機械に手をやった。
PiPiPiPiPi.........
サクサク「プリム数・・・一桁。まずまずといったところだが、準備運動にもならんな。」
13(あいつはさっきから何の事を言っているんだ??)
13の疑問にシリンダーが答えた。
シリンダー”彼らの耳に付いている装置は、相手の強さを数値で表すことができるのさ。
今計ったのは「プリム一族」の戦闘力の単位『プリム数』だろう。”
13(・・・見た目でわかりそうだが。)
スフィア”『プリム数』が多い場所に行くと動きが鈍るでしょ?それと同じよ。13たち人間は別の単位が使われるわ。”
13(へぇそうなんだ。・・・ってスフィアって女性だったのか!というか球のほうが呼びやすいよ!?)
サクサク「何ごちゃごちゃ言ってやがる。お前らから来ないなら」
!!
サクサク「こちらから行くぞ!」
ドカッ!
13「ボックス!!」
動きが見えなかった!!!!?
見た目とは裏腹な好戦的な性格、思わぬ奇襲に動揺する13パーティー!
緊迫感を漂わせつつ、物語は次回へ続く。
To be continued.....
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次回予告: 第六話「衝撃!13死す!?」
今日の13的Xmasの愛言葉は!
『僕と君が出会う確率なんてほんの13%。13%の奇跡さ!』
次回もお楽しみに!
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