2009年12月27日日曜日

おまけ。



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番外編「もう一つのエンディング」





12月24日某所。

深夜。



フジコ「フジオさん、今日のデートすっごく楽しかったわ♪」

フジオ「楽しんでくれて嬉しいよ。フジコさん。」

フジコ「また来年のクリスマスもこうしてデートできるといいね!」

フジオ「うん!」


深夜の道路を走る、幸せいっぱいの男女を乗せた一台の車。
あたりに人気はなく、街灯の明かりもぽつりぽつりと少なくなっていった。


フジコ「・・・あれ。この道、出発のときに通った?」

フジオ「おかしいな。ナビが壊れたのかな?」


男は首をかしげてナビを確認するが、地図に問題はない。


フジオ「そういえばね。このあたりってさ・・・出るんだって。」

フジコ「出る・・・って何が?」


そういって男は語り始めた。


フジオ「何って言われると説明が難しいなぁ。人間に恨みを持つ幽霊、
いや妖怪・・・?・・・いや、お菓子?



ブツン






フジオ「うわっ!」


フジコ「きゃあ!」



突然、ナビのモニターが真っ暗になった。
電源を入れ直すが、動く気配が無い。


フジオ「うーん。やっぱり壊れてたのかな。」

フジコ「フジオさん、怖ーい!もう、私を怖がらせてどうする気?プンスカ!」

フジオ「あはは、ごめんごめん。噂だよ噂。
第一、そいつは旅の数字の人に退治されたって話しだし、そもそも村があったという正式な記録は無いしね。
・・・でも、起こった顔も素敵だよフジコさん♪」

フジコ「あらやだ、フジオさんったら♪」



ガクン



フジオ「うあ!?」

フジコ「何、何!?」



急に車のエンジンが停止する。
外に街灯は無く、車内の明かりも全て消え、車内の二人は完全に闇に包まれた。
女が慌ててライト代わりにしようと携帯電話を探す。

その様子を見て我に返った男も同じように携帯電話を開くが、
二つの携帯電話とも電源が入らない。


何かいる。


直感。

第六感というのだろうか。

男も女も際立って霊感が強いわけではない。
ただ言えることは、近くに目の前にいる相手以外の、別の存在感を気にしていたのだ。

得体の知れないものに鳥肌が立つ。


見てはいけない」と心のどこかで思いながら、男女は電源ボタンを押し続ける。

早まる心臓の音。
流れる冷汗。



カシャーーーー。。



よほど慌てていたのだろう。
どちらか、あるいは両方の携帯電話のシャッター音が鳴った。
二人は顔を見合わせた後、恐る恐るそれぞれの携帯電話を覗き見た。



フジコ・フジオ「ぎゃああああああ!!!!!」







・・・
・・・・・
・・・・・・・・・・・










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THE END.....?

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