2009年12月18日金曜日

戦いの果てに。




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●前回までのあらすじ。

”紅天女”の座をかけて切磋琢磨するマヤと亜弓。
そんなマヤの楽屋に紫のバラが届けられた頃、13らは強大な敵と遭遇していた。
その名は『じゃがポックル』。
13が元の世界へ戻る鍵でもあり、このプリムの世界では災いの元凶。
じゃがポックル、恐ろしい子・・・!
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第六話「衝撃!13死す!?」



ついに姿を見せた伝説のお菓子『じゃがポックル』!
3ら四人の冒険パーティーを前にしても余裕の表情を浮かべている。
しかしそれはハッタリではなく脅威の身体能力でボックスに襲い掛かる!





ボックス”ぐあぁっ!!”

サクサク「ふん。ゴミが。」





13「ひょー。お菓子つえー!」



目の前にいたじゃがポックルが姿を消し、後ろにいたボックスを蹴り飛ばすまで。
13は目で確認することができなかった。
相手の移動速度が想像を遥かに超えたものだったからなのか。
それとも、プリム編集画面で移動させたからなのか。


13(ねえねえ!じゃがポックルって見た目よりとんでもなく強いよ!)

シリンダー”ああ・・・。正直に言おう。奴はここにいる全員より・・・戦闘力が高い!)

13(でもさでもさ、『プリム数』でいったら君らは1プリムだろ??・・・強いじゃん!)

シリンダー”修行の為に体に重りをリンクしてあるから1プリムとは限らないのさ。
ま、それ抜きにしても確かに僕らプリム族は他種族に比べて数値は低いけどね。
でも、それだけじゃないんだ・・・。”

13(それだけじゃない?)





シリンダー”戦術には長けても戦闘には不向きなんだよ。ほら、じゃがポックル族を見てごらん。”

13「ハッ!!!」


13は気づいた。

プリム族とじゃがポックル族の決定的な違いを。








ボックス”そう。プリム族には関節がない。だから体当たりしか出来ない・・・。”



13「・・・・・。」



スフィア”低コストで関節もある。長年誰も彼らを止められないできた理由なの。
そして、彼らが戦闘民族って呼ばれている所以(ゆえん)よ・・・!”


なんとまぁ強引なお話!
でもこれで力の差がはっきりした。


でも待てよ?
13は考えた。



じゃがポックル族といっているが、見た目はプリム族と変わらない。
むしろプリムだ。
それなら”人間”の自分が負けるわけが無い。

自信を持て13!
ファイト!オーー!





サクサク「チッ!この程度のパワーとは。所詮、我々に抵抗すr・・・」








ゴンッ



サクサク「種族なんてこの世n・・・」






ピュウ~~ ポカン



サクサク「存在しないのだ。はーはっh・・・・・」








ホアタタタタタタタターーー



・・・
・・・・・
・・・・・・・・・・







サクサク「人の話を聞けーーい!!!!」
13「ぐぼーーっ!!?」


サクサクの強烈な蹴りが13の背部を見舞う!


サクサク「いかんいかん。たかだか人間相手に少し本気を出しすぎたようだ。」


シリンダー”13!!・・・やはり人間には無理だったか!
あんな蹴りを貰ったら俺たちでもひとたまりも無いぞ。”

ボックス”正直言って、勝ち目は薄い。でもやらなければならないんだ。
みんな!覚悟はいいか!”

スフィア”ええ!始めましょう!平和を掴み取る戦いを・・・!”


顔をこわばらせ三人は一斉に構える。
それに対しじゃがポックルは構えもせず、余裕の体勢で迎え撃つ。

緊迫した空気。
だが、それは直ぐに破られた。


13「いてててて・・・。お菓子のくせになんてパワーだ。」

サクサク「なん、だと!!!?」

ボックス”!!?”
シリンダー”!!?”
スフィア”!!?”


サクサク「馬鹿な!?俺様の一撃を受けて立ち上がってくるなどと・・・!しかも人間だぞ?!!
くそ!戦闘力を計ってやる!」

じゃがポックルが例の機械を作動させる。



PiPiPiPiPi.........


よくわからないのでじゃがポックルのすることを黙って見ている13。
状況を見守る三人のプリム。
突然、じゃがポックルが大きな声を上げた!


サクサク「な、なんだこのレンダリングコストの低さは・・・?!!!」

13「ほへ?」


解説しよう。
今、じゃがポックルが計測したのは”人間”の戦闘力。
単位は『レンダリングコスト』。

プリム族が大多数を占めるこの世界では大地に多大な負荷が掛かっている。
だからプリム数と同じように数値が低い者のほうが、身軽で自由に動くことが出来るのだ。


サクサク「チッ!やはり機械の故障か!!・・・いや、違う。
そうかそういうことか。
面白い。こいつが貴様らの切り札ってわけか・・・!!」


勝手に話が進んでいく。
若干、眠たい13。





13「もう疲れたよ~~。元の世界に帰りたいよ~~。おうちに帰して!!!」

サクサク「ハッ!いつの間に!・・・ええい、放せ!!!」


じゃがポックルにしがみつく13。
どうやら飽きて眠くなったらしい。

すかさずボックスが叫ぶ!





ボックス”よし!そのまま奴を放すな!・・・みんな、アレをやるぞ!”

スフィア”待てボックス。アレをやったら13が!”

シリンダー”ボックスの言うとおりだ。奴を倒すにはアレしか方法が無い!”


そういってプリムの三人は陣形を組んだ。
とてつもない力が三人の周りに集中する。


サクサク「このパワー・・・!?まずいぞ!!」

ボックス”もう遅い!・・・・・」


・・・
・・・・・
・・・・・・・・・・








「魔貫光サッポローーーーーッ!!!!!!!」


綺麗な直線を描いて一筋の閃光が放たれた。
光の矢はじゃがポックルの体を貫く・・・!!!!!!!








 サクサク「うががが・・・が・・・」







!!!!!!!!!!?







!!!????????????




13「あば・・・あばばばば・・・」



何ということだ!
プリムらの必殺技は確実にじゃがポックルを捉えていた。
しかしあまりの威力にじゃがポックルの体を貫通し、13の体まで貫いてしまったのだ!


ボックス”しっかりしろ、13!!?”





ボックス”まだ息がある!プリムパワーを少しずつ分け与えるんだ!”

シリンダー”わかった。”

スフィア”13!死なないで!”


13「む、無理だ・・・。」

三人”え!?”



13「だって」





13「オラ、人間だから。」











激動の戦士13 ここに死す・・・!!





主人公がやられた!

・・・物語はどうなる!?!?!?




To be continued.....



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今日の13的Xmasの愛言葉は!

『君と出会ったこの日を僕は忘れることは無いだろう。祖父の13回忌だから。』
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