2009年12月14日月曜日

旅は道連れ。




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●前回までのあらすじ。

待ちに待った陵南戦!今日こそあの仙道をぎゃふんと言わせてやるっ!
メガネくんがスリーポイントシュートを決めたその頃、13は見知らぬ家で目を覚ました。
状況がわからないまま、そこの家族に息子の代わりに王様に会うよう急かされる。
はたしてこの世界は一体どこなのだろうか?
春子さん、しっかり見ていてください!
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第三話「出発!いざ冒険へ!」



追い出されるように家を飛び出した13。
外の景色はいつものセカンドライフの世界と変わりないように見える。
だが行き交う者で”人間”は少なく、ほとんどが”プリム”のような気がする。
まるでプリムの世界だ。






おかしな家族に促されて辿り着いたのは、町で一際目立つ大きな城。
あの家族の息子ジェイソンの代わりに王様に会い、旅立ちの許可を貰わなければならないのだ。


城の中へ入るとまず長い廊下を延々と歩かされる。
 高級そうな絵画や装飾品が並び、ときおり護衛の兵士が鋭い視線を向けてくる。
何度か階段を上がり、ようやく王の間へ到着した。








王様「よくぞ来た!勇敢なるオルテカの息子ジェイソンよ!
亡き父の後を継ぎ旅に出たいというそなたの願い、しかと聞き届けた!
16歳の誕生日を迎えたそなたの旅立ちを・・・」






13「・・・・・。」






王様「16歳の・・・・・。」



・・・
・・・・・
・・・・・・・・・・











王様「おっさんではないか!」
13「おっさんゆーな!!」

王様「おぬしもしや・・・ジェイソンではないな!何者じゃ!?」
13「靴下が片方なくなりました。どうも13です。」



王様「ええい、この際そなたが何者でもよい!早く『じゃがポックル』を探してくるのじゃ!」
13「じゃがポックル?何だそれ??」

王様「じゃがポックルを知らない!?本当にこの土地の人間か?・・・まあよい。話してやろう。」


王様はそういうと長々と語りだした。





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その昔、この大陸に住む南の民に「U.キシマ一族」という力を持った豪族がいた。
ある日、一族の一人が言った「じゃがポックル美味しいよ」という一言が始まりだった。
興味を持ったU.キシマが詳しく問い詰めたところ、「北にある伝説のお菓子」と。
なぜ「伝説」と言い間違えたのだろうか。


U.キシマは北の民と接触。
争いを避けたければ土地名産「みかん」と引き換えに「じゃがポックル」を差し出すことを要求した。
北の民は頭を抱えた。

じゃがポックルは希少で、入手できる場所が限定されている上に購入数さえ制限されているのだ。
交渉は決裂し、やがて長き争いが始まった。


それからというもの毎年16の誕生日を迎えた北の民の若者は、じゃがポックルを探す旅に出ることになり、
U.キシマが自分の言ったことも忘れて興味を失ってしまっても風習だけが残った。


数十年が経ち、どういうわけかじゃがポックルは自我に目覚め、人間を襲いだしたのだ。

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王様「というわけじゃ。」

13「長い説明だったが・・・
要は『U.キシマを中心にその場のノリで買ってこい』ってことか。」



王様「あとはウィキペディアで調べるがよかろう!わしは疲れた。下がってよし!」





そう言うと王様は衛兵を呼びつけ、13を城から放り出したのだった。


13「どこの世界でも冷たくされるなぁ・・・。」


塞ぎこんでいてもしょうがない。
どのみち謎の声も言っていた『じゃがポックル』を探すことが出来れば、元の世界に戻れるかもしれない。
情報を集めよう。


・・・
・・・・・
・・・・・・・・・・









詩人B「ようこそアリアハソへ!」
13「ちょっと聞きたいんだけど・・・」

詩人B「ようこそアリアハソへ!」
13「・・・・・。」









兵士C「囚人と話したくば 牢屋越しに話しかけるがよい。」
13「・・・・・。」







会話にならない。
悩みながら歩いていると、一軒の酒場に目が止まった。
多種多様な人物が集まる場所といえば酒場と相場が決まっている。
13は迷うことなく扉を開いた。






酒場は冒険者たちで溢れかえっていた。
気のせいか同じ顔に見える。


バーテンダー「ここはルーイダの店。旅人たちが仲間を求めて集まる出会いと別れの酒場よ。何をお望みかしら。」
13「カルアミルクひとーーつ!」


13はドリンクを一気に飲み干す。

13「ぷっはーー。冒険には仲間がつきものだけど、誰か紹介してくれないかな?」
バーテンダー「それならぴったりの仲間がいるわ。」


そういってバーテンダーは奥のほうへ顔をやった。
視線の先には見慣れた顔ぶれが勢ぞろいしていた。







バーテンダー「左からボックス、プリズム、シリンダー、スフィア。」






バーテンダー「続いて、トーラス、リング、チューブ。いずれも名の知れたつわものたちよ。」









13「人間の仲間が欲しいです。」





世界が変わってもプリムとの縁は切れない13であった。



To be continued.....


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次回予告: 第四話「壮絶!友との別れ!」
今日の13的Xmasの愛言葉は!


『君といると一人でいるときより13%テンション上がっちゃうんだ。』

次回もお楽しみに!
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